元々は親族のみで行われることが多かった神社結婚式ですが、最近では新郎新婦の友人・知人が参列するケースも増えています。そのため「友人から神社結婚式に招待されたが、初めてだからどんな服装がふさわしいのかわからない」と困っている方も多いのではないでしょうか。神社結婚式でのゲストの服装は洋装でも和装でも構いませんが、守るべきポイントがあります。この記事では「神社結婚式のゲストの服装」について解説します。
ゲストの服装について解説する前に、神社結婚式での新郎新婦の衣裳について解説します。新郎新婦の服装を知ることで、神社結婚式にふさわしいフォーマル度を理解できるからです。
神社結婚式での新郎の服装は、「五つ紋付きの羽織袴」という正装です。一方の新婦は「白無垢」「色打掛」「お引き摺り」など格調高いとされる花嫁衣裳をまといます。
神社結婚式は「新郎新婦の衣裳の格調高さ」や「神社ならではの厳かな雰囲気」から、ゲストの服装も西洋式の結婚式よりもややフォーマル度が高くなると考えておきましょう。
ではゲストの服装について解説していきます。まずは友人として参列する場合です。
男性の友人ゲストは、西洋式の結婚式と同じようにブラックスーツ・ダークスーツで参列するのが一般的。
スーツの着こなしのポイントは以下のとおりです。
・✅シャツは白などシンプルなものを選ぶ ・✅ネクタイは「白」「シルバー」「明るめのグレー」など派手すぎないもの ・✅黒一色のネクタイは喪服を連想させるのでNG
女性の友人ゲストは和装・洋装どちらでも構いません。ただ「せっかくの神社結婚式なら」と和装を選ぶ方も多いですね。
友人ゲストの和装のポイントをまとめました。
・✅未婚なら振り袖 ・✅未婚・既婚問わず着られるのは訪問着・色無地 ・✅新婦より派手にならないよう注意
色無地は紋なしでも構いませんが、どうしても紋を入れたいなら手軽なシール紋(貼り紋)を活用する方法もあります。シール紋はオンラインショッピングで購入できますよ。
洋装ならフォーマルなドレスやワンピースが一般的です。ポイントをまとめました。
・✅白い服・肌の露出が多い服・素足・ファーアイテムはNG ・✅ピンヒールは境内を歩きにくいのでヒール太めのパンプスで ・✅会場に入るときに靴を脱ぐ可能性もあるので、脱ぎ履きしやすい靴で
「露出が多いドレスを着回したい」という場合は、ボレロやジャケットを羽織ってください。
続いて新郎新婦の親族の服装について解説します。
新郎新婦の兄弟・伯父・叔父・祖父は、タキシードやブラックスーツを着用するのが一般的です。和装の場合には「落ち着いた色味の色紋付羽織袴」か「三つ紋付きの羽織袴」で、新郎や新郎の父の服装よりも格を落とします。
年齢の若い方・社会人経験の浅い方ならダークスーツでも構いません。
親族内・両家間で事前に相談して、服装の格を合わせておくと安心して式に臨めます。
新郎新婦の親族女性は和装で参列される方が多い印象です。ただ「和装でなくてはいけない」というルールはありません。
ご高齢の方・妊婦さんなど、体力・体調によっては「和装はツライ」という事情もあるかと思いますので、無理する必要はありませんよ。
新郎新婦との関係性や未婚・既婚の別ごとに、おすすめの着物をまとめました。いずれの場合も「新郎新婦の母親よりもやや控えめ」を意識しましょう。
・✅姉妹・叔母・伯母・祖母のうち既婚者は黒留袖が基本 ・✅「既婚だが年齢が若い」「会場が黒づくめになるのを避けたい」なら色留袖 ・✅未婚の姉妹や従姉妹は振り袖か訪問着
洋装の場合はドレスかワンピースとなります。友人女性同様に、露出が高い服装は避けましょう。
男性親族同様、親族内・両家間で事前に相談して、服装の格を合わせておくと安心して式に臨めます。
新郎新婦の両親の服装について解説します。
新郎新婦の父が和装する場合、五つ紋付きの羽織袴です。洋装ですと燕尾服・タキシード・モーニングコートのいずれかとなります。
両家の父親の服装が違うとちぐはぐな印象になりますので、新郎新婦中心に両家で調整しましょう。
新郎新婦の母の和装は黒留袖です。洋装だと、昼間の結婚式ならアフタヌーンドレスとなります。
父親の衣裳同様、両家で調整しておくと安心です。
高校生以下の場合、制服で差し支えありません。未就学児・小学生など制服を持っていない場合には、スーツやワンピースでOKです。
基本的にはフォーマル感がある服装を選べば問題ありません。
神社結婚式のゲストの服装は、和装でも洋装でも構いません。
ただし新郎新婦の衣裳が格調高いものになることから、ゲストの服装も和装・洋装ともにフォーマル感が大切です。「新郎新婦よりも控えめ」かつ「神社結婚式の厳かな雰囲気に合う落ち着きある装い」になるように注意しましょう。
親族の場合は、相手方と服装の格が合うよう、新郎新婦を通じて調整しておくと安心です。
新郎新婦にとってもゲストにとっても大切な日となる結婚式ですから、服装のせいで気まずい思いをしないように、ポイントを押さえておきたいですね。
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〈筆者のプロフィール〉 ワンエイトプランニング 代表:Masa(マサ)
【経歴】 高校卒業後アメリカへ語学留学(今も日常英会話程度はOK!) 帰国後神戸でホテルマンとして勤務 映画会社などの経験を得て ブライダル写真会社へ就職 マネージャー就任 フォトグラファーとして撮影を始める 2013年フリーランスとして独立開業 フォトグラファー兼ウェディングプランナーとしてこれまで500組以上の結婚式撮影と200組以上のプロデュースを担当 Masa(マサ)の詳しいプロフィールはこちら>
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